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今津景展「Repatriation」

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©Kei IMAZU ”Repatriation”
Installation view at Tama Art University 2015
 

 

今津景展「Repatriation」

 

会期:2016年1月16日(土)〜30日(土)
開廊時間: 11:00 – 19:00(日曜・月曜・祝日休廊)
オープニングレセプション:2016年1月16日(土) 18:00 – 20:00

 

わたくしども山本現代では、来る2016年1月16日(土)から30日(土)まで、今津景個展「Repatriation」を開催いたしますのでご案内申し上げます。

今展では展覧会タイトルと同名の「Repatriation(帰還)」と題された今津の現時点での最大作品を展示します。この作品は2015年に『多摩美術大学80周年記念展』にて数日間展示されたものですが、その他の新作数点とともに皆様に広くお披露目出来ればと思い、2週間のヴューイングの機会を新年につくりました。

「Repatriation」はギリシャのアクロポリスミュージアムのアルカイックギャラリー内の空間及び展示作品、また略奪や破壊の被害に遭った美術作品をモチーフとしています。
アクロポリスミュージアムは、かつてイギリスから持ち去られた彫刻作品を受け入れるために建設された博物館で、その存在はあたかも「いつまでも帰らない、帰ってくるであろう戦争に行った息子を持つ親」にも似ています。

これら新作の制作にあたり、今津は主にインターネット上に公開されている未返還、もしくは略奪や破壊などの行為を受けた美術品のイメージを収集し、デジタル処理を加えキャンバスへ描き出しました。絵具により歪められ引き伸ばされた「美術品」は、現存の危険に晒された脆い存在であることが強調される一方で、絵画として「肯定」されます。
本展は美術作品の「もの」としての側面を際立たせ、絵画の歴史を再解釈する今津の希有な視線を感じさせる展示となりますので、是非ご高覧いただければ幸いです。

 

 

 

Kei IMAZU

 

 

 

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