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高木正勝展「発芽祭」

Masakatsu TAKAGI

 

 

 

高木正勝展「発芽祭」

2013年8月31日(土)~2013年9月21日(土)

山本現代では、2013年8月31日から9月21日まで、高木正勝 個展「発芽祭」を開催いたします。

高木正勝は79年生まれ京都在住の映像作家、音楽家で、CDやDVDのリリース、美術館での展覧会や世界各地でのコンサートなど、分野に限定されない多様な活動を展開しています。2009年のNewsweek日本版で、「世界が尊敬する日本人100人」の一人に選ばれるなど、世界的な注目を集めるアーティストです。昨年は映画「おおかみこどもの雨と雪」の主題歌とサウンドトラックを手掛け、多数のテレビCMやプロジェクトに楽曲を提供するなど精力的に活動しています。

山本現代ではこれまで二度、高木の個展を開催してまいりました。2008年「ITAKO」展では漆黒の水に乳白色の女性がゆっくりと溶けてゆく「Lava」と少女の髪の毛と顔のみで構成された「Tidal」を展示し、それまでの色彩豊かな高木の作品とは違う、恍惚をたたえた生死の境界線のような闇の世界を展開し話題となりました。2010年には「Ymene(イメネ)」と題し、感覚器官に直接訴えかける夢の世界を鮮やかな色とスピードを持って表現し、細胞と心を同時に揺さぶるような効果のある展示を試みました。

今回の個展「発芽祭」は、今年5月に「アフリカを行く」展で発表した映像作品「うたがき」の続編となる作品を発表予定です。
「うたがき」制作のために訪れたエチオピアでは、現地の人々が手を叩き大きな声で唄って迎え入れてくれたそうです。言葉や文化を超え、唄を聴ききながらみんな円陣を組むように丸くなる——高木はそのような人間が本来持っている自然な行動、素の振る舞いを抽出し、光と色を足すことで輝きを倍増させるような作品を制作しました。また、撮影した素材にあまり手を加えない部分を多く採用することでドキュメンタリーのような力強さが増し、いままでの幻影的なイメージと融合して新たな躍動感のある展開を見せています。高木は「鑑賞者が歩き回ったり踊ったり喋ったり騒いだりしてもらってちょうどいい」と話しており、作品と対峙する緊張関係ではなく、一緒に「発芽祭」を楽しんでいただければ幸いです。
その他にも、2011年にルイ・ヴィトンで発表した、子供の絵のような伸びやかなイメージを重ね合わせた映像作品「Anyura」を合わせて展示いたします。

 

 

 

Masakatsu TAKAGI

 

 

 

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