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ウダム・チャン・グエン アディティア・ノヴァリ ラッタナ・ヴァンディー

「Lines, Borders, Boundaries, and The In-Betweens」

 

2017年7月1日(土)〜7月29日(土)

日月祝休廊
開廊時間 : 11:00-18:00(火/水/木/土)、11:00-20:00(金)

協力 : バッカーズ・ファンデーション
NPO 法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
シンガポール美術館(Singapore Art Museum)

オープニングレセプション : 2017年 7月 1日(土) 18:00-20:00

 

ウダム・チャン・グエンは1971年にベトナム中部のコントゥムに生まれ、アメリカに渡って美術を学んだのち、現在はホーチミンを拠点に活動しています。チャン・グエンは、
近代化が加速的に進むベトナムの社会変容と、そこに垣間見える諸問題を掬い上げて作品のテーマとし、パフォーマンス映像をはじめ、さまざまな表現領域を巧みに駆使しています。
日本では、黄金町バザールでのレジデンス・プログラム(2014年)]や「あいちトリエンナーレ」(2016年)、「BODY/PLAY/POLITICS」展(横浜美術館、2016年)に参加したほか、
「Artists’ Film International」(Whitechapel Gallery、2014年)、「FIESTA MOBILE」(New York High Line、2016年)、「Sights and Sounds: Global Film and Video」
(Jewish Museum、2016年)などに参加し、意欲的に作品を発表しています。

本展では、スマートフォンやタブレット端末で起動するアプリケーションのシンプルな操作を通じて、鑑賞者が作品制作に同時に関与する《License 2 DRAW》を展示します。
ホーチミンにあるチャン・グエンのスタジオとシンガポール美術館、そして山本現代(東京)をインターネットで接続し、国境や人種、文化、生活様式などを瞬時に越えた仮想空間に
おける恊働や創作のあり方を提示します。

 

アディティア・ノヴァリは1978年にジャワ島に位置するスラカルタに生まれ、バンドゥンで建築を、オランダのアイントホーフェンでコンセプチュアル・デザインを学びました。
その経験は、今でもノヴァリの作品に通底する美的表現にインスピレーションを与えています。「堂島リバービエンナーレ」(2013年)での展示やトーキョーワンダーサイトでの
レジデンス・プログラム(2016年)を通じて日本に滞在した経験を持ち、「Beyond the Walls」展(Primo Marella Gallery、2013年)、「Shout! Indonesian Contemporary Art」展
(Museo d’Arte Contemporanea、2014年)など多数のグループ展に参加、「プルデンシャル・アイ・アワード」(シンガポール、2016年)のファイナリストにも選出されるなど、
インドネシアを牽引するアーティストのひとりとして活躍しています。

本展では、ノヴァリが得意とする数学や建築などの視点を取り入れた新作10点を展示します。これらは、アートバーゼル香港(2017年)で発表した偶然性と規則性の関係から
導き出されるペインティング作品の構成をさらに洗練させた続編として、私たちの視覚体験に更なる問いを投げかけます。語の間に母音や子音を入れることでコミュニケーション
の便宜を図る行為”Epenthesis”(音挿入)から着想を得て、素材となるアクリルと樹脂を透過する光と、そこに現れる影も作品の一部として包括しながら、インドネシアをとりまく
社会や政治の姿を背景に、ノヴァリは視覚的語彙の領域を拡大しようとしています。

 

ラッタナ・ヴァンディーは1980年にプノンペンで生まれ、パリや台北での活動を経て、現在は東京を拠点にしています。自身の経験から紡ぎ出された映像作品《MONOLOGUE》にて、
「他人の時間|TIME OF OTHERS」展(東京都現代美術館、2015年)に参加、同展は国立国際美術館、シンガポール美術館、クィーンズランド州立美術館|現代美術館に巡回
(2015-2016年)しました。バッカーズ・ファンデーションとNPO法人アーツイニシアティヴトウキョウによるレジデンス・プログラム(2015年)に参加したのち、
「ヒューゴ・ボス・アジア・アートアワード」(2015年)のファイナリストに選出され、その後も「Anywhere But Here」展(Bétonsalon、2016年)に参加するなど、一層の注目を集めています。

本展では、カンボジアの高層ビル建設現場と、そこで働く労働者を撮影したシリーズ《First High-Rise》に加えて、プノンペンのボンコック湖における土地開発により、立ち退きを
迫られた人びとをとらえた《Boeung Kak Eviction》シリーズを展示します。そこには、《MONOLOGUE》を含む近年の映像作品にも導かれるような、カンボジアにおける時代の変遷を静かに見つめるヴァンディーのジャーナリスティックな視点が表現されています。

 

東南アジアの気鋭アーティスト3名によるこのグループ展はオンライン空間の遠隔操作で駆動するロボットによって描かれた実線;モノの構造・構成の限界
に挑んだ造形の基本要素である形や色;開発とその裏で行われる家屋の立ち退きなどから社会へのまなざしを問い直そうと試みるもの、これら3つの要素で構成されます。
本展タイトルの一部を成す”The In Betweens”とは”中間的存在”を指しますが「それが無ければ物事を分ける線を語ることができない」と、本展に向けてチャン・グエンは言います。
そして、これは同時に、無意識に中間的存在が孕む諸問題や危うさも示唆しています。

 

 

 

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