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西尾康之展「DROWN」

Yasuyuki NISHIO

Yasuyuki NISHIO

 

 

 

「Transform-変態-」、「優麗」に続け、山本現代で3度目になる西尾康之の個展は、溺れることを意味し“DROWN”-ドラウン-と題しています。

西尾は幼少時に海で溺れかけたことがあり、その後、人命に不可欠な物質でありながら命を奪う恐ろしい対象でもある「水」の脅威に悩まされ、心の安堵を求め続けて至った結論は「魚になること」でした。水の中で呼吸できるようになれば、水と死のつながりが解かれ、恐怖から抜け出せると考えたのです。今回の作品は、人類が水棲化する過程を立体化しようとしたもので、「人魚」がテーマとなっております。人魚といっても民話的なプロポーションを持っているものではなく、まだ完全には水に適応していない人類として、進化論的なリアリズムを追求した作品です。

今回の展示では会場を海と見立て、全長3mの「人魚」が浮かびます。その他にも、新作の平面作品、また今年インドネシア“KITA”展で発表した人魚“Drawn -The Sands”も凱旋いたします。

 

 

 

Yasuyuki NISHIO

 

 

 

Yasuyuki NISHIO