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グループ展 「サブジェクティブ・オブジェクツ」

subjective objects

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山本現代では、2011年9月3日から10月1日まで、グループ展「Subjective Objects」を開催いたします。

今回の展覧会では、所属作家+他による、様々な形式で制作された立体作品を集めてご紹介いたします。2月に開催された平面作品を集めた「VISIONS/RECOLLECTIONS」と対になる展覧会です。

日本に「彫刻」という概念が入ってきたのは明治の近代化以降で、それ以前の仏像、神像や生人形などの信仰の対象や所謂見せ物などから脱し、新しい自己表現としての有り様を模索し始めました。
日本の近代彫刻は特にロダンの影響を強く長く受けつつ、近年ではミニマルアート、もの派などを経て、サブカルチャーの援用によるフィギュア(人体)が、むしろ前近代と繋がるかたちで再び登場し、日本独自の進化を続けています。彫刻や立体作品は、従来のようなムーブメントやスタイル、~派などを構成するものではなくなり、そのあり方も多様化し、すでに「平面」や「立体」という概念そのものがプラクティカルな言葉であって、現代美術を語るための意味を持たなくなりました。
しかし便宜上の言葉としてだけでなく、概念としてもその存在自体も瀕死の状態で生き残っている所謂「彫刻」を援用したいくつかの現代の立体作品は、逆転して突然変異的に、新たな可能性を秘めているのかもしれません。例えば森靖や西尾康之、青木克世などの、「現代アート」という最先端のイメージの彼岸にある、むしろ土着的で根源的、かつ彼らの過剰な技術と思考に、歴史への異常な飛躍力が備わっているようにも思えます。
そこであえて素材や形式を主軸とし、今一度日本という独特な場所―――いわば文化的周縁で制作を続けている作家たちの作品を並列に見ることによって、浮かび上がり見えてくる動向を垣間みることができるのではないかと考えます。本展を体験することで「彫刻」の可能性を再考する機会になれば幸いです。

出展作家:青木克世 / 田中圭介 / 西尾康之 / 原真一 / 松宮硝子/ 森靖
協力:レントゲンヴェルケ

 

 

 

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